“togetherness”-夫婦のうつわ-あるいは“同じ窯のやきもの”


↓名前をクリックすると出展作品が見れます。
清水邦生
清水知子
後藤義国
レジーナ イワキリ
夫婦のうつわ展プレビュー
価格掲載されたページもあります。お問い合わせ下さい。
TEL 045-910-5177 den@utuwaden.com

↓出展作品ではないけど、お料理を盛った感じをご覧下さい。

盛る→

清水邦生、知子夫妻 編

後藤義国、レジーナ夫妻 編


夫婦ではじめたDENというお店だから、陶芸家夫婦の二人三脚な姿勢はとても共感してしまうんです。

陶芸家の奥さんは自分は作陶しなくても、旦那さんのお手伝い的な仕事はそれはそれはたいへんなものがあります。ましてや、奥さんも陶芸家としてやっている方は、生活そのものが“土”と“火”と“釉”にうもれているようなもんです。その合間にご飯を食べて、掃除して、納品して、また“土”“土”“釉”“土”“釉”“火”“火”…てな具合なのだと思います。

二人して陶芸家だと、作陶において動線が交わってくるし、視線のなかにどうしても相手の作品が入ってくるので、何かと趣向が似て来るんじゃないかと思われます。でも実はそうでないことの方がずっと多く、夫婦の作品はそれぞれに個性的で対極的であることがよくあります。

今回の二組の陶芸家もそんなカップルなのです。

静岡在住の清水邦生さんは、伝統的な茶陶や花器を重んじながらも、計算された芸術性の高いオブジェを得意として、技工が光ります。奥さんの知子さんは、逆に日常使いのかわいい食器に真骨頂がありますが、花器などの大物では、前衛的な逸脱がおもしろい味を見せてくれます。

一方益子の後藤義国さんは、李朝に触発された伝統的な形から発していて、白化粧ものだけを生み出していく職人的陶芸家です。奥さんのレジーナ イワキリさんは、大胆なたたら成形を個性とする作家で、おもに灰釉と飴釉の作品です。

こう書いてしまうと何やら夫婦で好き勝手なことをやっていて、ちぐはぐな感じがしてしまうかも知れませんが、それが不思議なことにこの夫婦のうつわたちは、とてもしっくりいくんです。

下賤なことばに、“同じ穴のむじな”ってあります。あんまりいい意味で使われることが少ないですが、ここではずっとbetter な使い方で、“同じ窯の焼き物”って言葉を使いたいと思います。

“同じ窯の焼き物”には、同じ血がかよっているかのように感じられるからです。

同じ場所、同じ時間、同じ空気、同じ水…が混じりあってできる別の個性-そこに透けて見える共時性。それは物と人間の心をつなぐ糸のようなもの。万物に共通する光のひとかけら。その種を彼らのうつわのなかに発見できるような気がしてくるのです。

長い夫婦生活を送ってきた妻は、遠く離れた夫の危険や、喜びを神秘的に感じ取ってしまうようなことがよくあります。そんな神秘の種に名前をつけました。

“ togetherness”です。

見つけにきてくださいね。

 

“ anywhere together”とか

“ anytime together”とかの花が咲きますよ。

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清水邦生
清水知子
後藤義国
レジーナ イワキリ

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