過去のでんチャン 2004年2月まで

**************************2004年2月27日**************************
類稀な長所は、一見短所に見える
先日、クダリやすいお腹が、私に大事なメッセージを発信しているみたいなことを書いたのですが、類稀な長所は、一見短所に見えるようです。

昨日、今回の出展作品を撮影していて、つくづくそんな事に気づいてしまうのでした。
私も、商売柄、お客さんの趣向や“売れる”ものの見方をしてしまうことがあるのですが、撮影なんかしてると、作品のいいとこ悪いとこ、いろんなことが見えてしまうわけで、
『もっとこうしたら、もっと売れる商品になりそうなのに。おしいなあ』なんて思うこともあるのです。

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 しかし、よく考えてみると、それを変えてしまったら、その作品は、他の作家のもんとあまり変わらなくなってしまうことに改めて気づくのです。

そう思ってさらにその作品を舐めるように見ると、その部分が、短所どころかすごい長所だと気づくのです。雲が晴れて輝きだすのです。

なんで光は最初は隠れているのでしょう。
誰でもわかるように最初から、光っていたら、水や空気みたいに、ありがたみを感じないからか?

 あな 陶芸とはおそろしきものなり
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**************************2004年2月25日**************************
初日は無事終了。
昨日は、初日で大入りを期待していたが、いまひとつの出足でした。
お客様にはゆっくりと楽しんでいただけたと思います。

展示会っていうと大忙しで、ガチャガチャになってしまう初日もあるが、今回の初日は、春の日差しのなか、壷に差した梅もほころぶ、ゆったりとした一日でした。



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今回は二人展的な雰囲気がありますが、出展量はとても多いです。いろんなバリエーションの中から好きなものを選べる感じになっています。

大盛りツユだく、卵つき!って感じですかな。

だからって、そこらのまがい物の作家ものと違います。牛丼は牛丼でも和牛霜降りって感じです。

全体的な感じからすると、
望月さんは、渋め、侘び寂び系?
江口さんが、カワイイ感じかな?

どちらの方も、性格はゆったりとした方ですが、作品はストイックな突き詰め方をしていていると思います。

どうかもっともっと大勢の方に見ていただきたいと思います。是非お運びください。

**************************2004年2月23日**************************
素敵なうつわがいっぱいそろいました
いよいよ明日から、『次世代のうつわ展』がはじまる。
今日は、多くの作品をレイアウトして一日すごした。
作家さんにも手伝ってもらったりして、いろいろと苦労話しなんかしながら、わきあいあいで仕事ができたのが、うれしかった。

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展示会で、作家が在廊してくださる日は、作り手とお客様が直接出会える貴重な機会。是非作り手にも、お客様にも楽しんでもらいたいものである。
明日は望月明日太さんが在廊してくださる。

江口さん夫婦が、納品に来たついでに、レイアウトまで手伝ってもらって、いつもよりも早めにメドがついた。

先日には望月さんとも、つっこんだ世間ばなしなどできて、楽しかった。

この仕事の最大の喜びは、お客様に喜んでいただくことだが、二番目にうれしく思うのは
作り手の陶芸家と楽しい時間を過ごせることだ。

お客様と作り手の間で、
おしつぶされそうになることもあるけど、その両方に生かされている。
ありがたいことである。

**************************2004年2月22日**************************
屋根は家という“うつわ”の要である。
私(うつわのみせDEN店長代理)の生業のひとつは、屋根屋である。
前から読んでも後ろから読んでも ヤネヤだ。

壁がなくても、窓がなくても、屋根があれば、雨風や強い日差しは、ある程度防げる。
下の写真は昨日竣工したばかりの当社施工の屋根である。
なんでもない屋根ではあるが、まずまずの仕上がりだ。

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今、この屋根の隣の家には、
梅が咲きはじめている。
屋根工事をしていた頃は、木枯らしが吹いていた。

屋根材の織り成す紋様は、木の年輪に似てる。
住むものの思い出を刻んでゆく 焼き物の貫入にもまた似て・・・

だが、今夜のような暴風雨の夜はなんとなく不安な思いにかられる。

 万が一にも、漏らないだろうか

そんな不安は屋根屋の宿命だが、
陶芸を生業にする者も同じような不安を共有するのだろう。

 陶器の味を追求するとどうしても、荒い土を使いたくなる。その上、土味をできるだけ見せようとすると、漏れの危険性と隣り合わせになる場合が多々ある。

 しかし、その危険を回避することばかりに気をかけてしまうと、概していい仕事はできないものである。

仕事が神経質なものになってしまうからだ。
季節がめぐるように、勢いとかリズムを大事にしたいものである。


**************************2004年2月19日**************************
何も伝わっていないことがある。
 知ってるとずっと思っていたのに、
ぜんぜんわかっていないのに突然気づいて、唖然としてしまうことがある。
 夫婦でもそんなことはある。
 一度も妻は、それを食べたことがなかった。それで嫌いなんだと思っていたのに、ある日おいしそうに、それを食べる妻を見てしまう。
『おまえ、それ嫌いじゃなかったんか〜!』 って感じの。


これは、私がステンレスでつくった置物。
おかあさんの膝に、子供が乗るようになってる。

ステンレスには、ステンレスの気持ちがあり、鉄には鉄の、銅には銅の気持ちがある。それには気づいていた。それなのに・・・

それなのに、自分自身のお腹の気持ちが、この歳になるまでわかってあげれなかったのが残念である

自分自身のことも、なんにもわかっていないことがある。

私は小さい頃から、お腹が悪いんだと思っていた。緊張したりすると、すぐゴロゴロしたり、痛くなったりしてたお腹を憎んでさえいた。

面倒なやっかいもの扱いして、お腹を悪者にしてたのだ。

それが最近違うと、気づいた。
ほんとは、お腹はけんめいに伝えようとしていたのだ。何か不吉なことを私に教えようとしていたんだ。

そう思えば、何度かお腹のサインに、命さえも救われているような気もしてきた。

もう40年以上の付き合いになって、ようやくそれに気づいた。

**************************2004年2月17日**************************
後厄のせいかな?腹痛が普通の腹痛じゃない!
日曜日の朝おきたら、奇妙な倦怠感に襲われた。
それでもいつものようにラジオ体操をしてヨガまでやったのだが、やっぱものすごく胃腸がへんな感じで、力がぜんぜんわいてこない。しかもそれがどんどん悪化していくのだった。

トイレにいったら案の定、おもいっきりくだっていた。お腹の調子が小さい頃から良くないので、こんなことはしょっちゅうなのだが、この日は特別に、魔物にとり憑かれたように最悪だった。
やっぱ厄か?なんて思うも、厄払いは完璧なはず。

これはパブーくんという愛玩陶器
進藤千津子さん(通称:そら)作
が、護摩札を見れば、まわりが、いまひとつ殺風景のような気がした。で、いつもトイレの棚に並んでる奴らから一番魔除けに効きそうなんを持ってきた。

どうだ!
魔物も脱力して去っていくか?
葱もおくべきか?

こんなことでいいのだろうか?

妻は病院へ行け!
と言うが、もうひとつ、魔除けキャラを試してみてみるか?

**************************2004年2月13日**************************
鴨が葱しょって去っていく?
DENの店の裏には、早渕川というあまりきれいでない川が流れているのだが、そこで鴨たちが仲良く日向ぼっこしていたので、しばらく眺めてみた。きたない泥の水中に顔を突っ込み貪欲に餌をえていた。あんな汚いところでも、どんどん餌を得ているんだから、ウイルスを運ぶのも無理ないなあ なんて無慈悲な想像なんかもしちゃった。

それでも鳥というのは、なんて素敵な生き物なのだろう。
 なんと言っても 空飛べるし、海も渡る。
 旅する人のことを、旅烏(たびがらす)なんて言ってネガティヴな言葉のようだが、鳥のように空を旅できたら素敵。

 それにみんな仲良し。仲間同士で争ってるのを見たことがない。
世の中に東西問題は薄くなったけど、南北問題はいっそう色濃い。北と南を自由に飛び越す鳥たちが、実に平和的なのは皮肉だ。彼らはとても小さな村的環境で平和をまもっていながら、かつ彼らには国境ってものがない。

ああ、鴨は葱しょって去っていくなあ


**************************2004年2月12日**************************
尻尾が折れた〜
陶の小物を得意とする造形作家に、進藤千津子さん(通称:そら)がいる。はじめはホームページのBBSから仲良くなったのですが、今では家族ぐるみでお世話になっている。集客の貴重なアドバイスをくれたり、展示会の準備を手伝ってもらったり、DMのデザインをしてもらったり、多方面でお世話になっている。
 そのそらさんの渾身の作がここにある。

それはとてもよく出来ているものなのですが、若干そのキャラに特殊性があるため、数ヶ月のあいだ売れないでいた。それを先日 お店で不注意にも壊してしまった。私が作った金属性の台に乗ってるのですが、服がふれて倒れてしまったのだ。それで、尻尾がぱっくり折れて、売り物にならなくなったのです。が、考えようによっては、売り物にならなくなったということは、おれのもんじゃん!ってことになる。

 そらさんは、これを備前に1ヶ月近く住み込みで窯炊きして、焼き上げてくる。もちろん薪窯だから、ぶどまりも悪い。そんな貴重なものだから、多くのお客様の目に触れ、興味をもってくださったお客様のもとに嫁いでいくことを切に祈ってきた。


よく見えない人は、画像をクリックしてください。大きな画面が出ます。
しかしながら、割ってしまったからには、おれのもんである。思うにこのマナティはおれのところに嫁ぎたかったに違いない。こいつの方から、おれの服にまとわりついたのだ。身をていして飛び込んでくるとは、不憫なやつである。ただ。こいつは知らないかもしれない。うちに来ると、大勢のそらキャラクターグッズのひとつになってしまうってことを・・・

注)ほかにも何匹かいます。お婿さん」募集中!!


**************************2004年2月12日**************************
フルーツタルトからまな板の鯛まで

 フランス菓子で有名なオーボンビュータンのフルーツタルトを見ていると、陶器の名品を見るような幻惑を覚える。素材の色とかの付帯的な性質を最大限に引き出しつつ、“うまい”という食の用を確実に100%なしている。というより、究極のうまいものを追求した結果が、素材をできるだけそのまま生かす方法となる。それが正解なのだろう。素材をミンチにしない。極上の魔法がかかったそのままの素材がここにある。そういう意味でも、またその他の意味においても、料理と焼き物の芸は、魔術に似ている。 さらに言えば、日本食における素材の生かし方も、日本の陶芸の美意識に似ている。たとえば日本食の究極の魔法は、単に切ることにある。つまり包丁さばきにある。料理人は包丁の一振りで、素材に魔法をかける。

よく見えない人は、画像をクリックしてください。大きな画面が出ます。戻るときは、その画面を閉じてください。

目が舌になって、うなるぜぃ!



左側は、益子の異色の陶芸造形作家 肥沼美智雄さんの大黒様。右側は、笠間の陶芸家 川口聡一さんのひらめの明かり。

台は、まな板ならぬ、江戸後期のふみ机。
 陶芸における包丁の一振りは、どんなことになるのか? 土作り?成形?轆轤?施釉?窯詰め?焼き?ひとそれぞれに魔法のかけ方は違うが、どこかでそれが統合されていく。つまりそれは素材。はじめに言葉ありきなのだ。つまり言葉とは土と火。。もともと土と火そのものが魔法を秘めているのだ。このフルーツタルトを見てると、ほんとうにそう思う。はじめからフルーツ自体に魔法があるのに、多くの人は、それをこねくり回して駄目にしてしまう。人もまた同じ。もともと皆、魔法の輝きを秘めてる。だから、闇雲に、魔法をかけてくれる人を追い求めちゃいけない・・・そう、常にまな板の鯛で(鯉は嫌!)私はありたい。包丁を使うものでなく・・・魔法使いとしての陶芸家の立場でなく、ただの土くれ、あるいはまな板の鯛で私はありたい。
 若人たちの遭難事件救出後の記者会見のテレビを見ながら、そんなことを徒然思ったのでした。
 捨てる神あれば、救う神ありだ。思うにこの若人たちは、魚をじょうずに食べれる者たちだろう。
 神様は魚をきれいに食べない人をこういう場合、救わないと思うんですが・・・単に独断です

**************************2004年2月9日**************************
 風邪をおして、妻と東京ドームのテーブルウエァフェスティバルに行ってきてしまった。会いたい人に会えてやっぱり無理しても行ってよかった。ドームを出るまではそう思っていたのだが・・・

 最初は去年もここで会えた、フェスタ常連の人、滋賀の中根さん。中根さんはこのフェスの納品際、自動車での転倒事故でさんざんな目(搬入作品ほとんど全損)に会われたのでしたが、いつもと同じように平然としていました。さすがです。自家製の?空き缶で作った三味線を爪弾いて、事故などなかったことのように飄々と歌いながら、商ってました。

 七輪陶芸のしんちゃんにも偶然お会いしました。人いきれにうんざりされていましたが、どこにでもマッチしてしまう風貌には感服してしまいました。私なんかはつい、ああいう場(おばさんパワーに満ちてる)では、目立ってしまうのですが、しんちゃんはしっかり風景の一部になっていました。また、取引のある若い陶芸家(山本一仁さん)にも突然会って今後の話もできたりもして・・・よかったよかったと思っていた・・・

 それにお目当ての丹波の市野雅利さんの新作も見れて、今後の仕入れも楽しみとなりました。特に刷毛目には目の見張るものがありました。そいで、使用感なんかを試すために、一客片口を買いました。ことわっておきますが、こういう時でも、私たちは業者だからっていってもきちんと上代で買うんですよ〜。個展に行っても、高いものは買えませんが、気持ちばかりの手ごろなものをきちんと上代で買うようにしてます。もちろんお取引している作家さんの場合ですが。

 そいでもって、また加藤音さんのところで、銀彩のぐいのみも買っちゃいました。加藤さんは、クラフト系の造形的うつわで、かつ使いやすいので我が家でも、ちょくちょく食卓に乗るうつわですが、今回は、葉っぱの葉脈が神秘的なうつわを発表されていました。そのぐいのみがたいへん気に入ったので、買ったとき、妻に睨まれた気もしたのですが、特にぜんぜん悪い気はしてませんでした。
 
そんなこんなで、けっこう満足してドームを後にしたのですが、駐車場を出るときに背筋を木枯らしに吹かれたような・・・駐車料金の1500円にびびったわけではない。ただ、今日はまったく生産的行為をしていないようなうしろめたさ(肉体労働者の悲哀!)のためか、あるいは風邪のせいなのか。妙に気がめいったのだ。そんな悪い気を感じたら案の定である。ドームを出てすぐに、おまわりさんに止められた。右折禁止違反だそうで、7000円の罰金だそうだ。

 無念だ。
作家さんのうつわをたくさん買うのに、なんの未練もないが、交通違反の罰金だけは無念である。お気に入りの陶器を割ったとしよう。それもそれ、成仏しろよって諦められる私である。その私が、その私なのであるが・・・む、む、無念である。
 7000円!
おまわりさんに恨みはないが、ああ、とにかく無念である。七回生まれ変わっても、この無念をはらしたい!気分なのだ。

中根さんを見習らって・・・平常心・・・平常心・・・と言い聞かせても、ずんと背中に風邪の邪気が一層のしかかる気がして。ああ 春いまだ



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市野雅利さんの刷毛目の片口

刷毛目の味わいは、苦心の跡があるように思った。一部で流行りの傾向のある刷毛目だが、しっかりオリジナルにしていたと思います。




加藤音さん
の酒器

造形的にはすごくいいと思いました。それからは使ってみてどれだけ好きになれるか。どれだけ馴染んでくるかってところです。酒器は男女関係に似ていてる。一見すきでも、駄目な場合もある。で、買いました!

**************************2004年2月8日**************************
 今日は、遅ればせながら、木のスプーンは気持ちいいもんだと気付いた。陶器のそれを感じとる喜びに似て、その暖かさと形状の優しさを、自分の舌と唇で感じた。それは量産品の木製スプーンにすぎないのだが、れんげのような形状とちがい、よく計算されていた。これを探して買ってきた妻はえらいと思った。ぼんやり陶器屋の店長を5年もやってきたのではないと改めて知るのであった。なんて思ったが、どこでも売ってるもんらしい。男のうつわ探しには、どこかしら盲点があるようだ。まあ、それは女のそれにも言えることだが・・・
 今回の“次世代のうつわ展”にも木工作家の  同時出展されることもあって、私も改めて木工の食器なんかにも注目してみたいものである。
 



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 奥の鉢は、こないだ益子に行ってきたときに買ってきた田尾明子さんの作品。田尾さんは実力人気とも充実した方で、是非お取引したいと思っています。特に田尾さんの土へのこだわりは、益子の若手中堅作家たちの中でも、群を抜いてるように思えます。益子の中では、非常に有名な方だとおもいますが、全国的にはあまり知られていないのが、残念です。

下の方の写真は、今度『次世代のうつわ展』に出展される望月明日太さんの小鉢です。赤い土に黒釉、それに鉄で変化をつけています。デザインのバランスがよく、重宝なうつわだと思います。
 黒いうつわは、一昨年あたりから、流行といえるでしょう。一度使ってみるとその良さがわかっていただけると思います。

**************************2004年2月3日**************************
商魂!恵方巻き
 節分 家族みんなで恒例の豆まきをした。夜10時をまわってしまっていたので、いつもよりは、やや小さめの声(いつもは4.5軒先まで聞こえてるはず)で、しめやかに行った。鬼のお面やこん棒まで準備して。
 それに流行りのオリジナルの恵方巻きもいただき、完璧な節分でした。ほんとこの恵方巻きって〜もんは、なんじゃい!って思っていたら、どうやら大阪商人が商売繁盛を願って江戸末期からはじまった慣わしみたい。それがどうーして最近急に流行りかといえば、海苔の販売業者のしかけによるものらしい。さすが、大阪商人の商魂から生まれたもんだけはある。はっきり言って感心してしまいました。バレンタインのチョコみたいなもんってことですな。それにこの慣わしは、非常にパフォーマンス度が高いってこともヒットした理由?はっきり言って笑っちゃいますよね。恵方を向いて無言で太巻きにかぶりつくなんて。笑うかどには福来るで、これもまたOKだし!これからも流行りそうなシロモノである。

 奥の弦つきの片口は、益子の後藤義国さん作。リーゾナブルな価格で、使いやすくておしゃれ。贈り物なんかにもオススメです。
手前のぐい呑みは、自作。炭の窯(紫松窯)で焼いたもの。お気に入りではあるが、贈り物にはなりません。

バックの鬼のお面は、6年生の長女の、数年前の作。節分はこんなお面が、数枚でてきて、しかも手製のこん棒まで出てくる。

慣わし、行事、芸能好きの家族みたい。

**************************2004年2月2日**************************
ウインドウズの方が・・・
DMをファイリングしている師匠

もしかして、ウインドウズの方が使いやすいかもしれない。
もともとグラフィックを職業とする人は、もっぱらMacなのであるが、最近ウインドウズで、作業するようになって、考え方が変わりつつある。
ウインドウズはけっこう使いやすい!!
もともと突っ込んだ知識のない私などには、MacもWinもあんまし変わらない。むしろユーザーの圧倒的多数に対応しているWinの方が親切といえるかも。それにフォトショップやイラストレーターも、まったく同じと言っていいので、Macにこだわらなければいけない理由も見つけにくい。Macでしか使えないすごいソフトがあるのなら別だが。
 Macの利点をしいていえば、ウイルスに感染しにくいところだろうか。私はMacで通常のメールを送受信して、Winで送受信するときは、サーバのメールボックスを空にしておくようにしている。

 さて、そんなわけで、今回はじめてWinで展示会のご案内DMを作ってみました。

最近、DMは、いっぱいの作品をのせることにしている。
他店は、きれいで象徴的でアーティスティックなDMが多いけど、こんなテンコ盛りなDMも、いいのではないかと感じてる。第一にDMは、コマーシャルでなければいけないと思っている。第二にDM製作者の自己満足に終始してはいけない。

 先日私の師匠と呼ぶべき方と、一献交わしたとき、その方がオープン以来の展示会のDMをすべてファイリングして保管して下さってると知らされ、とてもうれしく感じました。そんなありがたい方のためにも、コマーシャルではありながら、心を伝えるられるような案内状にしていきたいと、これからも精進していきたいと思います。



**************************2004年1月28日**************************
燗は徳利だけじゃない
 ここのところ、2月24日からの展示会『次世代のうつわ展』のDM作りに追われている。仕事のお付き合いの酒会などもあり、本業の金属工事もバタバタとしていて、少々疲れ気味だ。でもやっぱりうちに帰ってからの一杯は格別なものがある。特に寒い日には、燗で呑みたくなる。徳利って〜ものは、実にいいものだが、注ぐのにめんどうだったり残りの量が見えないので、わたしは簡単にいきたい時は、片口を使う。焼締め陶は、なんとなく丈夫そうに思えるので、平気で電子レンジにいれてチンしちゃう。ぬる燗でいいときは、ぴったり。熱燗でもラップをかぶせれば、アルコール分はぬけにく。それに中身が見えるから安心して呑める。だって最後の一杯が、半分くらいしか入らないと、スッゲー淋しくない?キマリが悪くてもう一本燗付けたくなっちゃうのはオレだけだろうか?

 片口は京都の加古勝己さんの作品。ガス窯に薪を併用した半自然釉が、独特の味わいをかもし出す。
 ぐい呑みは芸大出身の百田 輝さん。

 お二人とも酒器の得意な陶芸家だ。


量いくより、カッコよく呑みたい今日この頃なのだ。

**************************2004年1月25日**************************
晴天の冬日に江ノ島
本日は一人、厄払いに出かけた。
かぞえ年の43歳。後厄にあたる。
一昨年から私は、江ノ島大師にいくことにしている。
晴天でとても気持ちよい日だけに、充実した護摩行ができました。
江ノ島、鎌倉は私にとって、とても思い出の多い場所。
江ノ島の頂上には、最近展望台も新設され、だいぶきれいになりました。そして、なにより江ノ島の空気は、なにか澄んだエネルギッシュな気に満ちているように思えるのです。
今日は展望台には昇りませんでしたが、富士山から鎌倉、三浦半島を一望できるその眺めはさぞや美しいでしょう。そこで思い切り深呼吸して、生気を吸い込めば、日ごろの憂さも飛んでいくぜぃ。
てなわけで江ノ島へのハイキングはお勧めです。寒い時期の方が眺望いいかも。時間があれば、江ノ島大師のお不動さまもお参りしてくださいね。


 江ノ島大師の中庭から、展望台を望む。
展望台の上は、ウッドデッキみたいになってるみたい。
中庭の梅の蕾は、もうすっかり準備万端って感じでした。

 『やまふたつ』とよばれる付近からの展望。
江ノ島には、展望のよいスポットがいくつかある。
かならずしも展望台に上らなくても充分楽しめる。

 江ノ島には、なぜかたくさんの猫がいる。喰うものには困らない場所。しかも車は通らず、かなり安全な場所といえる。

江ノ島が生気に満ちているのは、かつてここで多くの修行僧が、悟りを目指した地だからだろう。しかし、彼らがこの地を選んだのは、もともと特別な気に満ちていたからとも考えられる。そう思うと、宇宙とつながっている発信基地のイメージもしてくる。むかしむかしここの地に、知的生命体が降りたったのではなかろうか。龍がこの地には象徴的に祭られているが、龍こそ、その知的生命体、あるいは彼らがもたらしたものではなだろうか?そんな空想も楽しい晴天の冬日・・・

**************************2004年1月23日**************************
グッピーが増えたので・・・
最初雌雄2組のグッピー。わが子を、産んでは喰い産んでは喰いを続けながらも、今や20匹ちかくに増えた。今もお母さんグッピーのお腹はパンパンに膨れている。あんまり増えても困ったもんだ。きっと脳を刺激するものが少なすぎるから、子作りに専念してしまうのだと思い、グッピーの脳を刺激しそうなものを水槽に入れてみた。

 ご存知、そらこと、進藤千津子さんの蛙。ムービーでないのが残念だが、蛙はきらきらしてきれい。フラッシュなしで撮りたかったので、グッピーが静止するのを待ったが無理でした。その間、蛙はとってもお行儀よくしてたけど・・・
  昔よく銭湯の小庭とかに石の蛙がおいてあったけど、それに匹敵するくらい、トイレにあうなぁ、この蛙。リラックスを誘発させ、便通もよくなりそう。きっとグッピーも喜んでいてくれる?

 

**************************2004年1月22日**************************
中国茶器と招き猫
湯飲み酒といえば、これも好きで時々使う。誰の作品だったかは忘れてしまった(銀座黒田陶苑で購入)のですが、中国茶用で煎茶用よりかなり小さめ。ぐい呑みって言ってもいいくらい。はっきり言って中国茶用の茶器は、酒にぴったりだぞ〜
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となりの招き猫は、こないだ益子の“もえぎ”で子供が買ったもの。猫展みたいのをやっていて、展示中の何百っていう猫ねこネコの中から、選ばれた猫です。みごと招福してくれますでしょうか。実をいうとちょっと心配、顔見ると・・・

**************************2004年1月21日**************************
湯飲み酒

最近はこんな風に夜自宅のデスクの前で、PCをいじることが多くなってる。自宅用にPCを買ったからである。そんな時ちょっとお酒を飲みながらと思うなら、私はお気に入りの湯飲みでやる。落ち着いて一杯いくときは、片口や徳利とぐい呑みで、ちょびちょびいきたいものであるが、作業しながらならこれがいい。昨日も同じようなことを書いたが、茶道の見立てよろしく、よいと思う使い方をどんどんした方が楽しい。抹茶だけが茶道ではない。ゴーヤ茶だっていいじゃないか。ぐい呑みや徳利だけが酒の道でもない。湯飲み酒はいいぞ!

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この湯飲みは野田耕一さん作。いっちんのとても細かい作業だが、輪郭をたどる“いっちん”の線にも筆のようなのびやかな抑揚がある。ちなみに野田耕一さん主催による“楽焼きイベント”inDENの参加者募集中!湯飲みのアップはこちら。


**************************2004年1月20日**************************
夕食
今日の夕食は、ちょっと豪勢な感じ。
昨日夕食を食べられなかった私は、昨日のおかずのお刺身が、一品多い(ラッキー!!)。
うちの夕食は、お盆に配膳することが普通。
特にコーディネイトに苦心するわけではないが、あるうつわをなんとか組み合わせてみると、とりあえずはカッコつくものである。。
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こんなんでいいのだと思う。ぐい飲みを豆皿かわりに使うのも、そんな試行錯誤の賜物。かぎられたお盆の上にのせるのには、ポイントになるし便利なアイテムといえる。それに伝統系のものとクラフト系のものとを、わけ隔てなく使うのも、我が家流だし、DEN流といえる。今や食卓が、純粋和食や純粋洋食でなく、無国籍化、多様化しているだから。食卓も偏見なくさまざまなうつわを使ってみるのが、今流といえるだろう
 うつわにクラフトも伝統も民芸もない!はずである。


**************************2004年1月19日**************************

うつわと野球の日々


先日たいへん久しぶりに益子を訪れた。家族4人で遠出するのもまた久しぶりである。長女(紗帆)も、長男(蒔人)も、土日はずっと少年野球漬けであるし、私と妻も練習や試合で休日を過ごすことが非常に多いから。でも、こうやって出かけると、子供の成長にあらためて気づいたりもする。車の後部シートにらくらく二人で横になっていたのが、今では嘘のようだ。
 下の写真の真ん中が店長(妻))であるが、、子供らとほとんでおなじ。約5年前家族で、陶芸家を訪れては、まわった時は、まだほんとにちいさかったのに・・・

子供も成長すれば、いろんなものも変わっていきます。お店の品揃えなんかもかなり変わりました。それで今回少々レイアウトを変えてみようと思ったのです。今回の益子は、ディスプレイとかに使う古道具(骨董以前のもの)などを仕入れるためでした。

店の内観のページも写真を入れ替えましたので、ご覧ください。

←長女紗帆は先日、6年生最後の試合を終えました。男勝りでよく頑張ったと思います。オープンからのこの5年は、我が家にとっては“うつわ”と“野球”の日々でした。これからは、どうなることでしょう。

益子の池の前で。後ろには渡り鳥がたくさん。枯れ木の棒を手にしているところが、わが子らしい。↓
↑画像をクリックすると拡大画面で見れます。



 



**************************2004年1月18日**************************

陶の年輪

 まことに歳月は矢のごとしであります。
1999年の年末にオープンしてから、
まる4年がまさに飛び去る矢。
今年2004年は、5年目という節目となる年です。
 そんなことを、徒然思いながら、ダイエットのためにはじめたゴーヤ茶を飲んでいた昨夜、お気に入りの土瓶の尻漏れを改めて見ると、なかなかあわれなものである。もちろん哀れでなく、もののあわれの“あわれ”である。

画像をクリックすると拡大画面で見れます。

これは、オープン以前まだ陶芸家とその作品の選考に走りまわっている頃、陶芸家伊藤麻沙人先生から、お店にてお客様にお茶を入れるのに使ってください と言われていただいたもので、たいへんお気に入りだ。けどこの土瓶ちょっと悪いクセがあり、尻漏れがするのです。それもかなり。ということで、当初は半年ほどお店で使っていたが、そんな悪いクセのおかげで、お客様の目に前で、お茶を注ぐのにはちょっといかがなものかと思い、今では自宅で使わせてもらっている。が、この土瓶の尻漏れを見るたびに、オープン当初のぎこちない接客が思い出されて、気恥ずかしくなる。それも今では、ほんわかした良き思い出になりつつある。
 今や、この土瓶には、尻漏れの年輪が幾重にもかさなりあい、筆舌しがたい風情を醸し出してきている。骨董とはこのように生まれていくのだろう。もしこの土瓶が、無事に孫の代にまで使われていたら、まさに骨董的な高貴な“気”を吐くに違いない。そして、その“気”には、私と妻が、がDENという店に賭けた思いの“気”もいくぶんか含まれていることだろう。

 


**************************2004年1月17日**************************

歳月はまことに矢のごとし。
なんとここに書き込みしないで、4ヶ月と半月。
みなさんお元気だったでしょうか。

ホームページの更新はいままで、ずっとお店のimacだけでしたが、
自宅や会社事務所から更新できるように、してみたと、
Win用のホームページビルダーなるソフトを買って実験中です。

ちゃんと更新できるのでしょうか?

 

**************************2003年9月2日**************************

昨日は防災の日。各地で防災に関する行事が行われたようだ。

が 我が店はなんの対策もできないでいる。

もし大きな地震に見舞われたものなら、ほとんどすべてのうつわとサヨナラしなければいけない。

 

皿におばけの話もあるさ サヨナラだけが人生だ


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